遠州大名行列・舞車
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平成19年・第8回遠州大名行列の物語
  「朝鮮通信使、見附宿で授かりし冥加の土産」

 徳川家康公は、豊臣政権時代の壬辰倭乱(じんしんわらん)以来国交が断絶していた朝鮮国と対馬を通じて内々交渉を続けておりました。この度、めでたく朝鮮国より「回答兼刷還使(かいとうけんさつかんし)」(後の世では「朝鮮通信使」)が派遣される運びとなりました。

 朝鮮国よりの使節団は500人という大規模なものでしたが、大坂に到着した時、これまで交渉を重ねてきた家康公が、将軍職を既に嫡男秀忠公に譲っていることを知らされました。朝鮮国王宣祖(そんじょ)様よりの国書は家康公宛でしたので、使節団は大いに困惑した訳です。その上、浜松にて、駿府の家康公よりの使者があり、江戸に居る秀忠公に先に会見するよう申し渡されたのでした。

 ご一行は、会見の段取りや朝鮮国よりのお土産の奉呈などの相談に手間取っておりましたので、その間に正使・副使以下20名程が先に浜松を立ち、見附にて昼食小休ということに相なりました。

 対馬藩主宗対馬守(そうつしまのかみ)が朝鮮国よりの正使呂祐吉(ようぎる)様、副使慶暹(きょんそむ)様などをご案内して、天龍川池田の舟橋を渡り、見附宿に着きました。

 本日、この宿で使節団の饗応接待を命じられておりました掛川松平家では、家老が行列を従え西木戸にてご一行をお出迎えし、本陣に於いて藩主河内守自らが使節のお相手をしました。

 この時出されました料理には、助郷から集められた山海の珍味が多数添えられておりました。

 ところで、使節団ご一行が見附宿西木戸に到着した際、使節随員の若者 賢得(ひゅんとっく) と松平家中の腰元春香(実は春香(ちゅんひゃん) )が何やら言葉を交わしておりましたが、この二人には何やら仔細があるようです。この後は如何に相成りますか・・・。



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